学校法人いまい学園 幼保連携型認定こども園 二子山幼稚園

前橋市朝倉町の認定こども園
Tel.027-263-2233 Fax.027-263-2257
〒371-0811 前橋市朝倉町1-3-7

施設・設備

  • 園舎について
  • いろいろな施設・設備

園舎について

昭和37年の開園以来、当園では度重なる園舎棟の増設および小規模な改築を行ってまいりました。当初は1棟だった園舎も、4棟からなる園舎へと拡大し、50年という節目の年を迎えることができました。しかし、建物と設備の老朽化、耐震面に対する不安など、時代背景も踏まえて、これまでの園舎の歴史に幕を閉じて、新しい園舎につくりかえる"二子山幼稚園改築工事"を実施いたしました。敷地の制約があって、工事は2期に分ける必要があり、約1年と数ヶ月という期間に渡りましたが、たくさんの方々のご協力を得て無事完成に至りました。設計業者のエムロード環境造形研究所、施工業者の小林工業の各社には、時には無理なお願いを聞いていただき、素晴らしい仕事をしていただけました。更に、保護者の方々の温かいご支援、ご理解があったからこそ、この一大事業を無事に終えることができたと言えます。安全性、機能性に加えて、色々な遊び心が施された園舎の中で、子どもたちがこれからも健やかにのびのびと成長していくことを心から願っています。

二子山幼稚園の計画

幼少期の子供たちのために建築に何が出来るだろうか。
二子山幼稚園の計画には次のような設計者の思いが込められています。

記憶に残る場を

子供たちの生活の場は安全であること、楽しく学べる場であること、そして何よりも、幼い時を過ごす場として「記憶に残る場」であることが大切です。

自然と優しく関わる「ソラの庭」

まち中にありながら、大きな桜の木たちに囲まれた〈都会のオアシス〉。何十年もの歴史を湛えた樹木たちに護られながら、子供たちは生活の中で自然に木々と触れ合います。小鳥のように高い位置から木の枝に触れたり、遠い山並みを望みながら、陽に輝く緑の葉陰や、舞い散る落ち葉たちを追いかけて遊びます…。2階建てだからこそ実現できた屋上園庭は、空に近づくことの出来る、まさに子供たちにとっての「ソラの庭」です。

遊びを発見させる場「虹のテラス」

自然の樹木や小動物や、空や地べたと優しく関わることで、この建築は子供たちに自ら「遊び」を発見させる場となっています。 園庭に続く屋根の下に大きくうねりながら広がる地上階のテラス空間。虹のように色とりどりに点在する下足入れは、子供たちが見通す視界を優しく遮ることで空間に重なりを加え、鬼ごっこなどの「迷路遊び」へと誘います。モザイク模様で立ち上がる水飲み場も足洗い場も、そして下足入れさえもが、それぞれの機能を超えて、子供たちに「遊び」を発見させるための素材となっています。

集落のように、「パオ」のように

オレンジ瓦の載った三角屋根。真っ白な外壁。樹木の緑に見え隠れしながら、園舎は西欧の集落のようにきらきらと点在しながら連なっています。 園庭ではウサギやカメなど小動物たちが、子供たちと共に暮らしています。まるで遊牧民のパオのように、遊具や樹木たちと混じり合う、動物たちの「棲家」の群れです。夕暮れ時にはこの特別な小屋たちは行燈のように暖かな「灯り」となって、子供たちを照らし出します。

建築化された遊具「ぐるぐる」

地上階の「虹のテラス」と2階の「ソラの庭」とをつなぐ大きな滑り台のついた階段「ぐるぐる」。子供たちが駆け上り、滑り降りるこの大きな〈空間装置〉は、地上階と屋上階とを機能としてではなく、「遊び」という要素で一体化させています。空間の縦と横とを繋ぎ合わせ、園舎そのものを遊具化しているのです。階段という建築要素と子供たちの遊具との融合。こうした手法は空間の立体的な使い方を強いられる都市型幼稚園にとって、これからの新しい空間づくりのヒントであり、プロトタイプ(基本型)となるだろうことを示唆しています。

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